皆さんこんばんは!日橋喩喜です。
川岸の名前が分からないお花も大輪を咲かせ終わり、生を全うできたことをきんきんに喜んでいるように見えます。
新年
は気づかないうちに私の背後に回り、不意なバックアタックを仕掛けたようで、驚いてしまいました。まだ心の準備ができていないというのに。
部屋の中の鬱屈さに飽き飽きして川沿いを散歩していると、小学校のグラウンドの金網越しに、金切り声が聞こえてきました。見るとどうやら、少年野球団の練習のようです。
少年に混じって短髪の少女が、一生懸命にライトを守っていました。
少年野球監督界の重鎮の雰囲気を醸し出したおじいちゃんが、激を飛ばします。
どうやら、守備練習でエラーを乱発しているようです。
大の大人が高く打った球をフライとして取ろうとしているのですが、グローブに一旦入ってはまろびだしてしまうというのを繰り返しているようです。
私は見かねて少女に近寄り、彼女からグローブを借りて華麗に守備をしている姿を示して見せ、「こうやるんだよ。」と言って彼女にグローブを返す。
そんな空想をしました。野球経験ないのに。目元を拭ったその女の子は、袖でそっと目元を拭って、きっとボールをにらみました。
周りの男の子たちは、飽きたようにだらしない声を上げています。
そして、とうとうつかみました!私が見始めて7球目のことです。
その少女ははっとしてそのボールを見て、すぐにバッターへボールを返しましたが、少しだけホッとしたあとにすぐに引き締めた表情をしたあどけない横顔が、とてもカッコいいと思いました。
そうして、それを見届けた私は、オンライン授業ですっかりなまってしまった体を引きずり、お家に帰ってアイスを食べました。mouです。おいしかったです。