蓄光のクラゲは以前見た時よりも光が弱くなっており、さらなる暗さが心地良い。
午前の湿り気のある涼しさが、ぼんやりするのに丁度いいのです。
私が目を閉じて外の雨音に耳を澄ませていると、女の子がいつからかいました。音もせず。
8歳くらいかな?その子は私を見て言いました。
「誰かを幸せにしたはずなのに、誰かが不幸になってしまう。それが怖くて、活動できないの」
私は、その大人びた彼女に「自分の思うとおりにするのが一番よ」と、お姉さんぶって言いました。
すると、私は目を開けたままのはずだったのですが、その子はまばゆい光に包まれて、消えてしまいました。
不思議。
そのあと、私は空に浮かぶ綺麗な虹をたよりに帰途へつきましたが、見とれたあまりに段差につまずき、服が泥だらけになって、悪態をつきながら家へ帰りましたとさ。