年末年始に遊んで面白かったゲームを紹介します。
The friends of RINGO ISHIKAWA
-番長を静けさに浸す日々-
ロシアのゲーム会社が、くにおくんシリーズを参考に開発したと噂の本作は、確かに不良の意匠や闘いの操作感がくにおくんのようです。昭和の不良が左右へ攻撃する様は、平成生まれの私にも懐かしく感じられました。
さて、内容としては、「もしあなたが男子の不良だったら何をしますか?」と日本人全員へ尋ねたときに返ってくる項目をあらかた体験させてくれるアクションRPGです。
例えば授業をサボったり、家庭学習をしなかったり。
下校中の買い食い、飲酒、喫煙。
そして、ケンカに明け暮れる日々……
昼間に屋上で卓球をして健康的な汗を流したり、深夜徘徊をして煙草の煙にまみれてビリヤードを嗜めます!
でも、そのような日々を石河君は本当はどう思っているのかな。
誰よりも早く学校に行って、図書室で勉強や読書方法について学ぶ彼。下校して、ちょっと他校の生徒とじゃれ合うことはあっても、授業と自学で成績オールAをもらう彼。論文を二本書き、奨学金までもらえるような力を秘めている彼が、どれほど頑張っても、もう取り返せない未来の日々を作ってしまったことに本当はどう思っているのかな。
石河君達が卒業を前に、モラトリアムをそれぞれの孤独な時間で支払っていくそのハードボイルドさに心を打たれました。
かつて、友達がいたあなたにお薦めです。 是非遊んでみてくださいね。
あなたの友達、日本喩喜でした。
追記:石川君ではなく石河君でしたので、訂正します。