舞鮫町の南側には芦田子水族館があります
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芦田子水族館の前で |
ここはかつてバブル時代を倹約家として過ごした芦田子 十五郎さんがリーマンショック後まで貯金をしてその後建てた水族館です
最近の流行りの催し物はクラゲ展です。
細長い筒に大小様々なクラゲが水に耐え、歌っています
このクラゲ展をショップの頭部くらげぬいぐるみを購入して身につけながらクラゲ展を回るというのがこの町の通というものです
私もその例に漏れず
クラゲのマスクをかぶってクラゲ展を周ります
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くらげのかぶり物を被る日橋 |
ブルージェリーフィッシュやアトランティックシーネットルなどが水にたゆたっているのを見ながら、私はいつまでも ぼーっとしていました
椅子はひんやりとしていて10時間ほどならそこで過ごせるかもとぼんやり考えました
そして、時折立ち上がってはとんとんと水草をたたき、逃げていく様を眺めるのです
ここで優越感を抱かないようにしなければ。
私はそう自戒をしました
私だってこのクラゲと同じく酸素と二酸化炭素にたゆたう一つの生命
それを忘れてはいけないと、血流がザーッとする感じがしてそう考えました
5時になったら、私は帰ります。古びた通りの鳥居近くを通って、家へてくてくと歩いて帰ります
空は青かった
私も青い空の地面にたゆたう何かだと他の星の生命体に見られているのかなと
精神が疲れた人の寝言のようなことを言いながら家に帰り、冷蔵庫で冷やした冷たい ラムネを飲みました。