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2022年2月14日月曜日

ショートケーキの保冷剤が破裂する時の本音は?

皆さんは保冷剤をどうしていますでしょうか?

私の家の冷蔵庫は両親がもったいない精神を遺憾なく発揮して、冷凍庫の二桁パーセントを保冷剤で埋め尽くしています。

保冷剤というのは、あれですね。あの、ショートケーキが入っている箱にケーキが腐ってしまわないようにささやかな個数を店員さんが入れてくれるあれです。

あのショートケーキの保冷剤が破裂する時、パンパンに膨れ上がって破れて飛び出る時の、儚い美しさは、楽しみにしていたハンバーグをひっくり返してしまった時と同じくらいの切なさを顔いっぱいに浮かべる子供と同量の美しさを持ちます。


かの松尾芭蕉も、松島を訪れた時、その子供を見て、松島やああ松島とハンバーグ。と一度は詠んでしまったそうですから、私たちの心の底に張り付いた伝統的な美的感覚と言えるでしょう。

この時にちょうどいいガジェットはないでしょうか?

そうですね、腐った生卵を一緒に包んだハンカチですね。
そのハンカチを保冷剤と一緒に入れて温めさえすれば、電子レンジの扉を開けた時にいったい今この胸に抱えている悲しみは保冷剤が破裂した悲しみなのか、あるいは生卵が破裂したことによる悲しみなのかを判別することができずにマイナスとマイナスがかけあわさって帰ってって気持ちが落ち着くはずです。

そもそも生卵を腐らせてはいけませんよね。私の気持ちもどうかしていました。こういう時は焦らずに立ちつくせるようになりたいものです。

早くチョコレートを温めたい、日橋喩喜でした。

ねえ、お母さん。どうしてレンジにいれたの?。