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2019年7月1日月曜日

透けるお刺身の句

いつもは贅沢しないのですが、今日は嫌なことが重なって、食欲があまりにも湧いてしまいました。


日々他の vtuber さんが毎日美味しそうな肉の飯テロをしてるのを見て、私も分厚い肉にかぶりつきたいと思いましたが、こういうフラストレーションが溜まった時には、私の五月病を癒したあの水飴のことを思い出すと、今日は透き通ったものの方が私の心を鎮めるのではないかと考えました。

普段私が誕生日や、何か他のお祝い事の日にしか連れて行ってもらえないお魚を中心に出してくれる居酒屋さんに行き、竹コースを選びました。


一人でこっそりとやってきて、両親に内緒で美味しいものを食べる背徳感。お財布の中身を少し心配しながら、小さなビールを一口いただきました。


そして運ばれてくる刺身盛り。透き通ったイサキ、ちょっぴり冷たい甘エビ、脂の乗った赤身。どれも舌の上ですっと消えて行きます。
それと同時に、自分が感じていた嫌なことも、なんだかどうでもよくなって、目の辺りを熱くさせながらイカのから揚げや鯛のお茶漬けまで、美味しくいただきました。


火照った頬に、夏になる前の梅雨ばんだ風がそっと撫ぜて行きました。


雲ひとつない空に浮かぶお月様を見ながら、私は一つ何か思いつきました。