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2019年5月11日土曜日

水飴の静けさ

こんばんは、日橋喩喜です


さて今日は講義の合間の時間、近くの公園に行ってみることにしました


私には太陽光に当たる時間が必要だと考えたからです


ゴールデンウィーク明けから5月病を患っている私は、目に羅生門を取り付けたのかと思うくらい教科書の内容が頭の中に入ってこなくなりました


そこで私は気晴らしに公園に寄ってみた、というわけです


公園にはいくつかの屋台が軒を並べて立っていました


なぜこの時期に屋台が並んでいるのかはわかりませんでしたが、やや、祭りみたいだと思いました


出ている屋台はフランクフルトに水飴、それからおにぎりでした


私はその中から水飴買ってみることにしました。120円です


その水飴は丸い形をしていて、まるで外れた眼鏡のようです


公園は静かです。水飴もしゃべりませんでした


丸い見た目はその静けさを中に閉じ込めているような気がしました


太陽光に照らしてみると、キラキラと輝きます


私はなんとなくその水飴から覗いてみることにしました


静けさを通してみる青い空は自分の抱えていた心のモヤモヤを癒してくれるような気がしました


私は大きく口を開けてそれをほおばって、ベンチに座って次の講義が始まるまで口の中で静けさを楽しんでいました
そのとき詠んだ短歌



予定時間が来て講義に行くと、不思議な感覚に襲われました


いつもは全く気にならない、他の学生達が鉛筆で机を叩く音、歯ぎしり、衣服の衣擦れ


それらが 不思議と不快に思わず、むしろ交感神経をトントンとマッサージとして叩いてくれるよう気な心地よささえかんじました


教科書を見ると字が目を通して入ってきます


先ほどの水飴を通して。自分の目の精度が調節されたのでしょう


私はその授業を心ゆくまで静けさと共に楽しみました