時の記念日おめでとう。こんばんは日橋喩喜です。
時の記念日は1920年に生活改善委員会によって制定されました。
こうして私たちは互いに時間を守ろうという約束をするようになったのです。
私が思い出すのはオイルタイマーと呼ばれる装置です。
仕組みとしては砂時計に似ていて、時計の中が水で満たされており、色付きのオイルがいくらか入っています。
ひっくり返すと水は移動しませんが中のオイルが従って下に水玉となって落ちていくのです。
私はオイルタイマーが好きでいつまでもいつまでも見ていました。
正確に一つ一つ下に落ちていく鮮やかな色彩。
滑車を回すものもあったり色が2色あって、交差するようになっているものもあります。
破壊衝動が沸いた時には、私はそのオイルタイマーをぐちゃぐちゃと振って、オイルを細かくします。
そうして、爪楊枝の先っぽで打った点のような大きさのつぶつぶが、無秩序に重なりあって下に流れていくのです。
秩序と無秩序の交わり。
それはオイルライターの一つの魅力でした。
歳が一桁の頃は、熱が出て頭がぼんやりした時に、オイルタイマーを目の上に乗せて寝っ転がっているのが好きでした。
水上にいながら外の景色を眺めることができる。
その目の端に焦点が合わずぼんやりと映る、青や緑の水玉。
ひんやりとした、瞼の裏に広がる、秩序と無秩序による生活の改善……。
なんだかしんみりしちゃいましたね。
夜食でも食べようかな。日橋喩喜でした。