昨日から熱が出てうなされる。
浮ついた意識はぼんやりと、時間の感覚を間延びさせる。
体が熱を帯びており、汗が背中に染み込むので、時々寝返りを打って、かぶれないよう留意する。
「とんだ休みだわ」と、布団に描かれた舞鮫のイラストに当たって、パタッと寝てはぼんやり目覚めるというのを繰り返した。
とにかく水が美味しかった。母がおかゆにりんごを擦ったものを作ってくれた。
それは普段は不味いんだけど、病気の時は美味なのです。不思議!
体温の変化が味覚に影響することがあるのね。
そうして私は夜、夢を見た。
「頑張れ頑張れ」と日の丸の扇子を振る鮫が出てきた。
朝目覚めると熱は下がっていた。おはよう!