今日は授業に対して身が入らずついさぼってしまいました。
縄文土器の縄模様の秘密に興味が持てなかったからです。
それよりも今日は自分にとって鳥が魚を食べるシーンを見ることの方が重要のように思えたのです。
私は川に行きました。
学校から徒歩10分のところに10級河川くらいの川があります。
川は氾濫しないように少し高くなっていて、その傍にはベンチがいくつも並んでおり休憩所となっています。
まあしかし簡単には見れるものじゃありませんでした。
まあそれでもいいかと思ってさらに眺めていると、白い大きな鳥が1羽川に飛び込んできました。
きましたね鳥。
早く魚の一匹ほどいただけばいいのに。
そうして見ていますが、5分ほどくちばしを川の水につけて毛づくろいを繰り返しています。
なんなのかしら。
休日の朝寝坊してぼんやりしながら、自分の顔を洗っている時のようなことをやってくれるじゃない。 鳥も顔洗うのかしらね。
そんなことを考えていると、彼女は魚を口にくわえました。
そうして一飲みしました。
あ、そんなにあっさりといくんだ。味わうとかないのかな。
まるで何もなかったかのように、飄々と身繕いをしています。
一匹の命が食料になった。
その言葉が自分の頭の片隅に残っていましたが、学食の牛丼を食べると、そんな考えはどこかに吹き飛んでしまいました。
ただ、お腹が空いていたんだな私。
そういえば朝ごはん食べるの忘れていたわ。
そうだ今日はお寿司が食べたい。
サーモンの味を思い出しながら次の講義を受けました。
(たくさんの命が一堂に会するお寿司を食べたいわ。)